今更ですが、今回の出張で改めて痛感したことがあります。それはアメリカ人の寒さに対する感度。皆さんも、こんな不思議な光景を一度は目にしたことがあるはず。
以前に私の職場にいたアメリカ人も、真冬のクソ寒い時期に、半袖短パンで元気に歩いておりました。「ハ〜イ (^ ^) /」ってなもんで。
何故こんな話をしたかというと、冬にも係らず、今回のニューヨークの会議会場に思いっきり「冷房」が入っていたからです。寒いのなんのって。そのお蔭で体調をおかしくしました。遂に木曜からは熱を出してしまい、やっと今日から活動再開した次第です、ハイ。
前置きが長くなりました。出張記(美術鑑賞記?)の続きです。ニューヨークを発った日の話です。着いた日にニューヨーク近代美術館に行ったということは、発った日に父ちゃんが向かった場所はもちろんメトロポリタン美術館です。The METです。世界三大美術館です。飛行機の出発時刻という制約があろうとも、行きます、意地でも。
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セントラル・パークを背にした立派な建物 |
まず、入口にセキュリティチェックがありますが、荷物を全部ホテルに預けて来て手ぶらだった父ちゃんはノーチェックでした。そしてチケットを購入。
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エントランス。奥に小さく見えるのがチケット売り場 |
チケット売り場のお姉さんに「donationだけど、いくら払うの?」と聞かれてキョトってしまったのですが、どうもここのシステムは、寄付として各人が勝手に決めた金額を支払えばいいようです。結局父ちゃんは、お姉さんの後ろに掲載されていた「adult $25」(恐らく美術館の推奨額)を支払っときました。
そして手にしたシールを胸に張れば準備OK。早速、多数の絵画が並ぶ2階へGOです。
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階段を上れば、そこは至福の空間 |
しかし、何も考えずにいきなり正面の「1800年までのヨーロッパ絵画」のゾーンに突入していったのですが、暫く進んである事に気付きました。それは....
「私は一体、どこにおりますのん?一体、このゾーンだけで何部屋ありますのん? (@ @;)」
急いで来た道を戻ってMAPを入手し、そこで初めて気付きました。この美術館がとんでもなく広い、ということに。この「ヨーロッパ絵画」ゾーンだけでも50弱の部屋があります。そして、こうしたゾーンが、1階2階それぞれ10ほどもあります。
飛行機の時間がある父ちゃんに許された猶予は約2時間。この時点で既に「日本」「アジア」「武器・甲冑」「トルコ」「アフリカ・オセアニア」等々は「カット!」と判断させて頂きました。まず最優先は西洋絵画、その次に西洋の彫刻、という優先順位を立てて再出発です!
まず最初に目に飛び込んできたこの作品に、暫し見とれてしまいました。ちなみにMoMA同様にここも、写真撮影は自由です。
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グイド・レー二「The Immaculate Conception」1627年 |
ここから、凄い数の西洋絵画の乱れ打ちです。
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アデライド・ラビーユ=ギアール 「弟子二人と一緒の自画像」1785年 |
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フェルメール「窓辺で水差しを持つ女」1665年頃 |
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フランソワ・ブーシェ「The Toilet of Venus」1751年 |
続いて、絶対に外せない「19世紀・20世紀初頭のヨーロッパ絵画」ゾーンに向かいます。
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ルノワール「シャルパンティエ夫人とその子どもたち」1878年 |
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ジョルジュ・スーラ「習作:グランドジャット島の日曜日の午後」1885年 |
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ジャン=フランソワ・ミレー「麦穂の山:秋」1874年頃 |
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エドガー・ドガ「ダンス教室」1874年 |
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エドゥアール・マネ「死せるキリストと天使」1864年 |
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アレクサンドル・カバネル「ヴィーナスの誕生」1875年 |
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モディリアーニ「ジャンヌ・エピュテルヌ」1918年 |
そして珍しく、ガラスのケースに覆われて展示されている作品に出会いました。これです(「糸杉」のほうは普通の展示でした)。
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ゴッホ「麦藁帽子の自画像」1887年 |
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ゴッホ「糸杉」1889年 |
そして、私がな〜んとなく好きな画家、ウィリアム・ターナーの作品もありました。
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「大運河、ヴェネティア」1835年 |
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「捕鯨船」1845年 |
そして、何となくではなく、明らかに私が最も好きな画家、モネの作品も大量にありました。
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「睡蓮の池にかかる橋」1889年 |
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「サンタドレスのテラス」1867年 |
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「モンソー公園」1867年 |
この時点で気付いてしまいました。既に残り時間は少ないということに。
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残り時間はわずか! |
しか〜し、少しでも多く観たい!なんとかギリギリまで粘りました!
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こんな神殿まであります |
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大量の彫刻もあります |
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ノーマン・ロックウェルの作品もあります |
そして、いよいよタイムリミット。また来ることを心に決めて出発です。皆さんも、メトロポリタン美術館に行かれるなら、少なくとも丸一日は時間を確保してから行くようにしてください。とにかく、とんでもない広さととんでも作品数ですので。。。
そして、こんなのどかな景色をチラ見しながら、(早足にて)ホテルに戻ります。
ちなみに、本題の会議のほうについては、前回も書いたとおりで、大層高〜い英語の壁に手も足も出ませんでした(まあ、行く前から分かっていたことですが)。修行あるのみです。
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修行あるのみ!!(映画『酔拳』より) |
脳力的にも体力的にもかなりハードな出張でしたが、家に到着したらこんなものが玄関に。心から癒されました ♪♪
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